プライベート

【カラー診断に】友達との比較、自己肯定感の低さ【のめり込んだきっかけ】

こんにちは。
カラー&顔タイプアドバイザーのERIです。

今日はいつもと文調を変えて
ブログに
私がカラー診断にのめり込んで
必死に勉強したいと思った
21才の時の原体験を書きたいと思います。

少し長くなりますが
よければお読みください。

原体験=自分の人生を変えるような経験

 

 

私がカラー診断を勉強し始めたのは社会人の時。

学生時代は

何色のコスメを塗っても垢抜けないし

メイクしない方がマシという位似合わない

自分に合う化粧品がないと思っていた。

 

友達は似合っているのにな。

なんでだ?

そんな疑問を抱えていた。

 

パーソナルカラーを知り

こんな理論があるんだ!と感動してから

カラーにのめり込む事になったが

 

のめり込むきっかけとなる

一つの忘れられない

学生時代の経験がある。

 

大学3年生の時に受けた

大阪のとある神社で行われる福娘という

コンテストでの経験だ。

 

商売繁盛の神様で知られる神社の

縁起物を笹に付ける巫女さんのような

お仕事のオーディション。

 

元々詳しく知らず

コンテストなどには興味がなかった私だが

母が一度受けてみてと、

軽い気持ちで履歴書を持ってきた。

書いてみるか、と

出したのが始まりだった。

 

3000人の中から選ばれる福娘たちは40人で

アナウンサーの登竜門とも言われているらしい。

 

もちろんアナウンサーになりたいと思った事もなく

将来の目標もない、美意識も低い。

身長だけが高い普通の大学生が

地元のコンテストに運良く通ったのだ。

 

通った事自体は

ほんのり嬉しかったが

特別目指していた訳でもなかったので

「これからいくつかの行事に参加するのか」と思った。

 

大変だったのは、そこからだった。

 

 

 

 

自分以外の

選ばれた他39人の福娘たちは

キラキラと輝く素敵な女性たち。

 

自分と違って

自己肯定感が高く

美意識に溢れていて

自分に似合うを物を知っていて

目立つ事が苦痛でなく

コスメも似合う物を身につけている。

自己アピールが上手で

愛想も良く

可愛くて素敵で美人で、感じが良い。

 

 

そんな素敵な女性たちに囲まれて

なんの向上心も持たずに生きてきた私からすると

その環境はある意味ショッキングで

一人だけ間違って紛れ込んだような

場違いな感覚だった。

 

福娘たちの本番は三日間。

当日は朝7時〜夜21時まで

トイレもいけないほど忙しく働く。

100万人の参拝者が

商売繁盛の笹を求めて

神社を訪れるのだ。

 

横一列にズラリと並び

「こちらへどうぞ〜」

「ようお参り〜」

と、若々しく可愛らしい声が響く。

 

横一列に並んで

100万人の参拝者に

吟味され、

「あの子につけてもらおう!」と

選ばれるのは、とても消耗する。

選ばれて

長蛇の列ができる人も消耗するが

たくさんの人だかりが見えているのに

「選ばれない」

という時間が続く事が

消耗するのだ。

 

 

 

こんなにシビアな環境だとは

聞いてないぞ!

緊張するし、傷つくし。

 

ちょっと強気に、でも不安も抱えつつ

朝から始まる
笹に縁起物のお飾りを付けるお仕事。

 

「自分で受けたくて受けた訳じゃないし」

そんな想いが頭をめぐっていて

 

自ら望んで

自信があって臨んだ訳じゃない。

その気持ちだけが

自分を唯一支えていた。

 

 

ずらりと一列に並んだ私たちは

3日間のうち

仕事が終わる夜の18時頃から

神社内が大混雑。

 

 

サラリーマンや

会社の社長

飲食店を経営する人など

たくさんの人が肩をぶつけながら

ひしめき合って賑わう。

一見華やかで楽しい現場だが、

実際はシビアで

後に私のトラウマとなる。

 

 

 

 

たまたま、

私の横に座ることになった

福娘の女の子。

39人みんなそれぞれ素敵だが

その子はアナウンサーの内定が決まっていて

スラリと背が高く、愛想がよく、声が通り

なんとも注目を集める美しい女性だった。

 

 

 

席に着くなり数秒。

その子の前に人がズラズラと並び始めた。

その数、十名以上。

最後尾のお客さんが見えないほどに。

 

 

一方、横に座っている私の前には

誰一人として並んでいない…。

 

 

こんなに境内に人がいるのに。

あれ、、私の前すいているのに

並ばないの…?

純粋に、そう思っていた。

 

 

これが5分10分なら

耐えられたかもしれないけれど

業務時間は一日14時間以上。

 

 

 

こんなシビアな世界があるのかと、

初めて知った。

大学時代の21歳のとき。

 

 

 

 

 

「横の人に比べて

あなたには魅力がない」

 

 

 

 

言葉で言われた訳ではないのに

そうはっきり

みんなの行動に表れて

残酷だと思った。

行動の方が残酷だと思った。

 

 

「素敵な人に付けて欲しい」

という気持ちは理解できるし

当然の想いだと思った。

 

 

 

 

時間が経つほどに

自分の隣の子の列にだけ

長蛇の列が出来て

自分には誰一人として並んでくれない。

 

 

 

そんな状況に耐えられず、

 

この場から立ち去りたい、

でも

奥に引っ込むこともできない。

 

 

呼び込もうと

「こちらへどうぞ!」

「あいてますよ」

 

 

声に出すとさらに惨めで

聞こえているのに

誰も並んでくれない。

 

なんでこんな事してるんだろう。と思った。

みんな私の存在はとらえているのに

だれからも並んでもらえない。

 

ぽっかりと自分の前だけ空いた空間が

惨めで、

悲しくて、恥ずかしかった。

 

21才の私は

この場から

逃げたいと思っていた。

 

「自分には価値がない」と

言われているように感じて

早く時間が

過ぎてほしいと思った。

 

 

たった一分が

ほんとうにほんとうに長かった。

 

 

 

 

 

 

しばらく経ったころ、

一人の小柄なおじいさんが

ニコニコしながら

私の列に並んでくれた。

とっても嬉しそうな笑顔で。

 

 

 

その時、

「あ、私なんかにも、

この人雰囲気がいいなと思って

縁起物をつけてほしいと

思ってくれる人もいるんだ…」

 

 

そんな一筋の希望が見えた気がして

あんまりちゃんと

笑えていなかったと思うけど

笹に縁起物を一生懸命お付けした。

 

 

 

悲しい気持ちを少し救ってくれて

ありがとうと

感謝の気持ちを込めて。

 

 

 

縁起物を付け終わると

ニコニコしながらおじいさんが

私に何か言おうとしている。

 

 

嬉しい言葉や

ありがとう、と言ってくれるのかな。

そんな予想をして耳を澄ませた。

 

 

 

口に手を当てて

私の耳元に

内緒話のように。

小声で笑顔で

「あんたを選んだ理由があるねん」

 

 

満面の嬉しそうな笑顔で

しわがれた、かすれた声で。

ニコニコと素敵な笑顔だな..。

なんだろう。

うれしいな。

 

 

 

 

 

 

 

「あんたがな、

全員の中で一番ぽっちゃりしてたから

あんたにしたんやで」

 

 

 

 

 

一瞬、耳を疑った。

 

 

 

少しの希望が見えて

温かくほぐれそうになっていた

私の気持ちは

一瞬にして

地に落とされたようだっだ。

 

 

やっと並んでくれた人から

そう言われて。

 

 

その時は

知らない人が外から見ても

私から血の気が引いたのが

分かったと思う。

 

 

 

特別自分のことを

太っているという意識はなかったし

ぽっちゃりしてるね、と

日常で言われた事も

そんなになかったと思う。

 

でも、みんなの中では

一番太っていたとも思う。

 

 

ざっと見ただけで

私が一番太っていて

ぽっちゃりしていたんだな。

恥ずかしいな…。

 

 

 

そのおじいさんに

悪気はなく

屈託のない笑顔が

客観的で冷静な事実だと

物語っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

30代になった今は

色んな感情をまだ

自分の中で消化できるようになった。

 

 

 

 

 

人の気も知らないで、

選ぶ側だと、勘違いするんじゃないよ!

逆の立場だったらどうなんだよー!!

ここにいる女性たちの気持ちを考えてくれよ!

ばかやろう〜〜〜〜!!と、

色々な感情を抑えるための言葉も出てくる。

 

 

 

 

 

 

でも、当時21才だった私には

大きなシコリとなる経験だった。

 

 

 

 

 

 

 

自己肯定感が低く

元々自分のことが好きじゃなかった私の

自己肯定感はさらに下がった。

 

 

 

 

 

笹にお飾りを付けるだけじゃないか。

誰でもいいじゃないか。

そんなにまじまじと吟味して選んで

こっちの気も知らないで。

 

 

 

歴史のある神事であり

このお仕事を否定するつもりは

もちろんない。

 

 

良い経験になったとも思っているし

学んだ事もたくさんある。

今となっては

参加できたことにも感謝している。

 

代々続く、縁起の良い

商売繁盛を願った行事で

大切な役割だ。

 

 

 

でもこのシビアな環境は

悪気がない事は承知で

とても冷酷だと持った。

 

 

 

ずらりと並べられて周りと比較される。

人と比較されて

他の人より魅力がないよと

行動で示されるような感覚が

こんなにあからさまで残酷なのだと

この時知った。

 

 

 

 

この経験は

私の心に深く刻まれた。

 

 

 

 

「もうこんな想いは、絶対したくない」

 

 

 

私の原体験は

「きれいになりたい」よりも

「もうあんな悲しい経験はしたくない」

「他と比べて大きく劣りたくない」

そんなトラウマから始まった。

 

 

 

 

 

そこからカラー診断や顔タイプ診断を知り

のめり込んだ。

 

 

自分なりに

懸命に分析し、研究した。

 

 

 

 

「どうやったら自分に一番似合うか」

「どこが足りない?」

「何が野暮ったくみえる理由?」

「長さ?色?形?どこを変えればもっと素敵?」

 

 

 

 

この出来事から

もう、10年以上、経っている。

 

 

 

 

それでもまだ

思い出すと、涙が出そうになる。

血の気の引く感覚を思い出す。

恥ずかしい気持ちが呼び起こされる。

想像だけで、体が硬直する。

 

 

 

 

 

だけど

この気持ちが

私を本気でカラー診断に向かわせ

今でも絶えないほどの情熱となっている。

 

 

 

 

 

ずっと人に言いたくなかったし

思い出したくもなかったし

誰にも言わずに心に残っていたんだなと思う。

 

 

 

でも文章に出来た今。

 

 

 

 

もう語れるだけの

自信があるのだと思った。

 

 

 

 

これだけ知識武装して

勉強したんだから

同じ状況に置かれても

もう折れないし、負けない自身がある。

 

 

だって自分に似合うを知っているから。

自分の魅力の活かし方を

よく知っているから。

 

どうすれば

自分の魅力を

最大限発揮できるのか

理解しているから、怖くない。

 

 

自信を取り戻した。

自分の魅力を

自分で見つけられた。

 

人からの評価じゃなく

人との比較じゃなく

自分で納得して

自分だけの

自分の良さを知っている。

 

 

 

だから、

だれかの「似合う」を見つける

お手伝いをしてみたい

と思ったし

 

 

私なら

「ぴったり似合っていて素敵」と

その人だけの魅力を

見つけられると思った。

 

 

 

 

 

もっともっと

大きい事も些細な事も。

きっとみんな色んな

経験をしていると思う。

 

中学生のとき、高校生のとき、

大学生のとき、会社員のとき、

ママになってから、習い事の場で。

サークルや部活で。

 

もしも

そんな想いをした人がいたとしたら

わたしの言葉と提案で

少し勇気が出たり、傷が癒えたり

する事もあるかもしれないと思ったりする。

 

 

 

 

 

 

そんな原体験を胸に。

 

 

 

誰かの「すごく似合う」をみつけるのが

今の自分の

使命なんじゃないかと思っている。